ファイナンシャルプランニング

エンジニアが技術にフォーカスできるよう

ご挨拶

エンジニアの幸せ
それは技術にフォーカスできることでしょう。

ただしエンジニアも人間。
そう容易ではありません。

人間の関心事(あるいは悩み事)は様々です。
人生・生きがい・そもそも生きるとは から
受験・進学・就職
仕事・昇進・転職
恋愛・結婚・別離
健康・病気・介護
自然・環境・天災
政治・経済・治安
友情・いじめ・暴力
などなど、ほんとたくさん。

関心事やそれにかかる悩み事があること自体は健全です。
時間になれば、関心の対象を切り替えて
仕事に技術にフォーカスし
エンジニアは充実した時間を持つことができます。

ただ、関心事・悩み事から雑念や煩悩が湧いてくるのが人間です。
つい浮かんだ関心事から悩みが始まり、ついには頭の中には雑念や煩悩が渦巻き
技術どころではなくなることがあります。

特に人間関係やお金は
雑念や煩悩が湧きやすいのではないでしょうか。

お金は
役立つものとして人間が作ったはずなのに
付き合い方がうまくできず
欲望と恐怖の間で右往左往してしまいがちです。

お金を正しく学ぶこと、お金とよいお付き合いをすることは
エンジニアが技術にフォーカスするためにとても大切だと考えます。
そして
エンジニアにはお金を学ぶための基礎能力が充分あります。

エンジニアとしてファイナンシャルプランナーとして
過去そして現在もなお失敗を重ねながら学ぶ非合理的経済人として
ファイナンシャルプランニング業務で
ご支援できることがあります。

御社の大切なエンジニアの皆さまのために

エンジニアの皆さまへ

#2 資本回収係数に思うこと

人生で最も大きな買い物は?と聞いて,多くの人が思い浮かべるのはやはり住宅でしょう。
特に大きなもの,住宅ローン
現金一括で買える人はごく少数で,多くの人は住宅ローンを抱えることになります。
ご多分に漏れず,私も住宅ローンと長年付き合ってきました。
(頑張りました。頑張ってきました)

そんな日々のなかファイナンシャルプランニングの勉強を始めました。
学習(試験)科目「金融資産運用」に6つの係数というものがあり,その一つが資本回収係数です。
例えばローンの毎年(月々)の返済額を求めるときに使われます。
住宅ローン,借入金3000万円,年利2%,返済年数35年の場合,毎年の返済額は約120万円になる などです。

借入額年利返済年数毎年の返済額
¥30,000,0002%35¥1,200,066
*元利均等払い
*絶対値を表示:PMT関数を用いると符号はマイナスで返ってきます。

表計算ソフトを用いると返済額は簡単に計算でき,
PMT関数か,なるほどローンの支払いを計算するのに便利なものだと,無邪気に喜んだものでした。

いや,待てよ,教科書には資本回収と名付けられている。資本回収vsローン支払い??なんかピンと来ないな??
そうなんですよ。
貸し手側視点のネーミングなのです。
取引には貸し手と借り手がいます。
私:借り手から見ると 関心の真ん中は 支払い計算ですが
貸し手から見ると,それは 手持ちの資金をどうやって有効に貸付し回収するか?ってことになります。
今になって考えると,当たり前なことですが,その当時は借り手の自分の視界のみでした。

借入額年利返済年数毎年の返済額累積返済額
¥30,000,0002%35¥1,200,066¥42,002,320
借り手側視点

貸付額年利貸付年数毎年の回収額累積回収額
¥30,000,0002%35¥1,200,066¥42,002,320
貸し手側視点

一つの用語に対照的な意味
立ち位置の違いと見え方の違い
ぐっさり,胸に刺さりました。

#1 なぜ数字に強いはずのエンジニアが

なぜ数字に強いはずのエンジニアが
いざお金のことに関しては
ついつい間違った判断をしてしまうのでしょう?

ここだけ、これだけ、今だけのモノを見せられて
高額な買い物をしたり。
それほど欲しくもなかったのに。

後で冷静に考えれば、どう考えても説明がつかない
怪しい投資話に引っかかったり。
(投資ではなく詐欺、詐欺話)

もともと数学や理科が得意で
確率、期待値、標準偏差
複利、積算、割引
法則、保存則、反応式
など
簡単に扱えるはずなのに。
論理的なはずなのに。

キラキラしていた理系くん理系さんたち
今では
職場の飲み会で
何度も繰り返されるこのセリフ
「宝くじ当たったら、こんな会社・・・」

我々のすべきことは
技術にフォーカスすること。

お金を正しく学び、お金とよいお付き合いをする。
我々にはそのための基礎能力があります。
数字に強いはずなのですから。